外壁材には多くの種類や特徴があり、デザイン性が異なります。また、メンテナンスの方法も塗り替えだえでなく、ライフスタイルも考慮して選ぶことが大切です。
代表的な5つの外壁材のメリット・デメリット、メンテナンスのタイミング、メンテナンス方法(種類)を解説しますので、お住まいに適した外壁材があるかチェックしてみましょう。
目次
外壁材の種類
新築時からの外壁材シェアは以下のグラフになります。
窯業系サイディング(原料/セメント・繊維質)
現在新築工事シェア70%で多くの新築住宅に使用せれています。
メンテナンス時期は材料の厚さ(14mⅿ~35mⅿ厚)や表面塗装材によってかわります。
*一般的に14mm~16mm厚材使用が比較的多く使用されています。
メーカー |
ニチハ、ケイミュ―、リクシル |
メンテナンス時期 |
10年前後 表面のチョーキング、塗膜の劣化、外壁割れなどが表面に出ればメンテナンスの目安 ※新築時から表面塗装が高耐久材を使用していれば20年前後 |
材料パネル単価(1㎡あたり) |
3,000円~16,000円 |
メリット |
・工場生産の為、品質が保てる ・デザイン種類が豊富・安価で施工性がよい ・メンテナンスやリフォームが容易にできる |
デメリット |
・質感の高いものほど(厚さ)重量がある ・メンテナンス時一部張替など(凍害で外壁割れ)が生じる場合、商品サイクルにより既存外壁材が廃盤の可能性あり ・割れや、凍害、反り返り、釘の浮き、色あせを起こす ・コケや藻の付着を起こす ・つなぎ目のコーキング補修も必要になる |
メンテナンス方法 |
・塗り替え ・外壁金属カバー工法 ・外壁張替工事 |
モルタル外壁(原料/水・セメント・砂)
仕上げ調(リシン調、スタッコ調、ジョリパット調、吹き付け調)
メンテナンス時期 |
10年前後 |
材料単価(1㎡) |
1,500円~4,500円 |
メリット |
・風合いがあり味わい深い仕上がり ・目地(コーキング箇所)は窯業系より少ない |
デメリット |
・ひび割れ、剥離が出やすい ・凹凸がある為、汚れ(コケ、藻)が北側に付着しやすい |
メンテナンス方法 |
・塗り替え(塗装工事) ・外壁金属カバー工法 |
金属サイディング(ガルバリウム鋼板)(主原料/アルミ・亜鉛等)
金属と断熱材の複合材になっており各社によって材料厚は変わります(15mm~18mm)非常に軽量の為、リフォーム工事(カバー工法、重ね張り)に適しております。
新築時でも使用され表面の塗装仕上げで同じ柄でも、価格の違いがある。
ただ写真のように取り合い部は役物加工が必要ですので、職人技術によって仕上りが左右される。(板金技術が必要)
メーカー |
IG工業、ニチハ、リクシル |
メンテナンス時期 |
10年前後 ※メンテナンス時期は材料の表面塗装材によって変わります。 遮熱フッ素系塗料を使用した材料が使われている場合は20年前後 |
材料パネル単価(1㎡あたり) |
4,000円~6,500円 |
メリット |
・工場生産の為、品質が保てる ・非常に軽量(窯業系サイディングやALCパネルの1/5程度) ・耐震性・断熱性・耐凍害性に優れている |
デメリット |
・切断部分が弱い(板金工事になる為仕上りが職人によって左右される) ・へこみや傷がつきやすい |
メンテナンス方法 |
・塗り替え(塗装工事) ・外壁張替工事 |
ALC(主原料/ケイ石・生石灰・セメント)
気泡コンクリートでパネルの厚みは、住宅向けのものでは厚み約37mm・48mmの2種類です。窯業系と違ってつなぎ目が多い為、塗装メンテナンスはコーキング施工メーターが 多くコストがかかる材料です。
メーカー |
旭化成建材㈱/クリオン㈱/住友金属鉱山シポレックス㈱ |
メンテナンス時期 |
10年~ 表面のチョーキング、塗膜の劣化、外壁割れなどが表面に出ればメンテナンスの目安 ※新築時から表面塗装が高耐久材を使用していれば20年前後 |
材料単価(1㎡あたり) |
5000円~7000円 |
メリット |
・耐火、強度、遮音、断熱など高い |
デメリット |
・継ぎ目の多さ(コーキング箇所が多い為メンテナンスコストがかかる) ・防水性が低く、吸水性が高い ・ヒビ割れ、コケや藻の付着 |
メンテナンス方法 |
塗り替え ラジカル制御型塗料 2500円/㎡~ |
タイル(主原料/粘土、陶土、長石、石英など)
高級感があり色あせしにくく、耐久性などにも優れています。
タイル自体は劣化しないため、目地を除けばメンテナンスフリーといえます。
メンテナンス時期 |
メンテナンスフリー |
材料単価(1㎡あたり) |
5000円~20000円 |
メリット |
・風合いがあり味わい深い仕上がり ・重厚感で高級 |
デメリット |
・目地の点検が必要 ・コストが高い |
まとめ!
新築住宅(建売、中古住宅)を購入される前にあなたはある程度の予算を決めた中で(住宅ローン月々、ボーナス払い)、住宅をご購入される方が比較的多いのではないでしょうか?
ただ使用する外壁・屋根材料は住宅会社からこの中から選んでください、もしくは色などは、どれにいたしましょうか?などで決められる方が比較的多いと思われます。
実は外壁・屋根などは新築時にこだわりますと材料の厚さや材質などによっては将来的にメンテナンスコストを削減出来る材質も多くありますが、
そのようにこだわっていきますと新築時の坪単価がどんどん上がっていき住宅メーカー、工務店など競合がいる中では家を売りにくくなってしまいます。(営業マンは家を売るのが仕事ですから・・)
その為比較的リーズナブルのなかで外壁や屋根材が決められていることからこまめな点検と適切なメンテナンスが必要になります。